映画をめぐるおしゃべりを動画で

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 「サタナビっ!」にも出演するお笑いコンビ「ちぇす」の長谷川瞬さん(先日入籍したようで、めでたい)は映画好きで知られている。しかも、ただ観(み)るのが趣味の私と違って、ネット上で映画の面白さや映画館のスクリーンで観る楽しみなどを定期的に発信しているのだ。

 先日、その動画配信の収録に呼ばれた。秋田市内のおしゃれなカフェである。おいしいカフェラテをいただきながら、映画館で最近観た映画や映画にまつわる雑談を、4人の出演者でワイワイおしゃべりしてきた。

 ホストである長谷川さんがただの雑談にならないように話の構成を考えつつ、勝手に個人の感想をぶちまけるゲストの私をうまくコントロールしてくれたが、結果的には予定した時間をはるかに超えてしまい、場所を提供してくれた店にも迷惑をかけてしまったのではないかと反省している。

 すべて私がしゃべり過ぎたせいである。ネットに公開するときはうまく編集してくれるはずだけど、今のうちに謝っておきます。

(朝日新聞秋田版 2024年11月29日掲載)

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同じレシピ 人の数だけ違う料理に

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 先日、仕事で久しぶりに料理を披露することになった。私が家庭で作っている春巻きを「サタナビっ!」のなかで紹介し、後日、同じものを湯沢市のセミナーの参加者全員で一緒に作るという段取りだったが、苦労したのが「レシピ」づくりである。

 料理を作ること自体には何の問題もないのだが、問題は調理する作業を数値化、文章化することなのだった。普段のいい加減な分量と感覚だけの作業、それを数字にするために同じものを4回作る羽目になった。

 そして手順を他人に伝えるための「文章化」が、またやっかいな仕事だった。そもそも、レシピが同じでも100人が作ったら100通りの料理が出来上がるはず。家庭によって道具も素材もそれぞれなのだから、違って当たり前でしょ。だから、レシピはただの参考程度に考えて、自由に作っていいんじゃないかと考えている。

 湯沢の会場でも参加者それぞれのユニークな料理が完成し、楽しく食事をすることができた……と思っているんだけど。

(朝日新聞秋田版 2024年10月25日掲載)

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格安に温泉旅行気分 赤倉山荘の使い方に新発見

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 私の知る限り、五城目町には小倉温泉、湯の越温泉、赤倉山荘と三つの泉質の違う温泉がある。それぞれ日帰りで利用できるので、この6、7年通い続けている。

 もともと、子どものアーチェリーの練習場所が五城目町にあったので、その送迎ついでというか時間潰しに「じゃあ温泉でも」という感じで毎週通うことになったのがきっかけだ。

 どこも気に入っているのだけれど、最近、赤倉山荘の使い方に新発見があった。午前10時から午後3時まで客室を借りるのである。1人千数百円で温泉に入って畳の部屋でごろ寝ができ、別料金だが食事も食べられる。ちょっとした温泉旅行気分を味わえるわけなのだ。そして食事のだまこ鍋は出汁(だし)が濃密、だまこはふわふわで絶品なのだった。

 はっきり言えば浴槽は小さいし、豪華な設備やサービスはないけれど、私にとってはゆっくり、ぼんやりできる空間と時間を格安で提供してもらえるありがたーい場所で、行くたびに平和な気持ちになるのだ。

(朝日新聞秋田版 2024年9月27日掲載)

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なすすべなく 諦めた映画鑑賞

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 とても気になっていた映画が御成座でかかることを知り、平日にもかかわらず、カミさんに無理を言って仕事を半休し、早朝、大館に向かった(そんなことは滅多にないのである)。

 ところが。いつも使う道が通行止めになっている可能性があったため、高速道路を走ると、能代市に入った辺りで前の車がハザードランプを点滅させ、停車した。対向車は普通に走っている。工事でもやっているのか、それなら仕方がないと思い、待った。

 数分後、救急車がサイレンを鳴らしながら走って来た。続いて左側をパトカーが走り抜けた。事故か。車列は全く動く気配を見せない。ギアをパーキングに入れる。携帯の電波も入らず、カーナビのテレビの電波も入らない。セミと鳥の鳴き声と、遠くから聞こえるサイレンの音。もう映画は始まっている。なすすべなし。

 車を動かせたのは上映開始から15分過ぎ。その時点で鑑賞は諦めて産直でスイカと野菜を買って帰った。カミさんも喜ぶ美味であった。

(朝日新聞秋田版 2024年8月30日掲載)

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