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先日、仕事で久しぶりに料理を披露することになった。私が家庭で作っている春巻きを「サタナビっ!」のなかで紹介し、後日、同じものを湯沢市のセミナーの参加者全員で一緒に作るという段取りだったが、苦労したのが「レシピ」づくりである。
料理を作ること自体には何の問題もないのだが、問題は調理する作業を数値化、文章化することなのだった。普段のいい加減な分量と感覚だけの作業、それを数字にするために同じものを4回作る羽目になった。
そして手順を他人に伝えるための「文章化」が、またやっかいな仕事だった。そもそも、レシピが同じでも100人が作ったら100通りの料理が出来上がるはず。家庭によって道具も素材もそれぞれなのだから、違って当たり前でしょ。だから、レシピはただの参考程度に考えて、自由に作っていいんじゃないかと考えている。
湯沢の会場でも参加者それぞれのユニークな料理が完成し、楽しく食事をすることができた……と思っているんだけど。
(朝日新聞秋田版 2024年10月25日掲載)
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私の知る限り、五城目町には小倉温泉、湯の越温泉、赤倉山荘と三つの泉質の違う温泉がある。それぞれ日帰りで利用できるので、この6、7年通い続けている。
もともと、子どものアーチェリーの練習場所が五城目町にあったので、その送迎ついでというか時間潰しに「じゃあ温泉でも」という感じで毎週通うことになったのがきっかけだ。
どこも気に入っているのだけれど、最近、赤倉山荘の使い方に新発見があった。午前10時から午後3時まで客室を借りるのである。1人千数百円で温泉に入って畳の部屋でごろ寝ができ、別料金だが食事も食べられる。ちょっとした温泉旅行気分を味わえるわけなのだ。そして食事のだまこ鍋は出汁(だし)が濃密、だまこはふわふわで絶品なのだった。
はっきり言えば浴槽は小さいし、豪華な設備やサービスはないけれど、私にとってはゆっくり、ぼんやりできる空間と時間を格安で提供してもらえるありがたーい場所で、行くたびに平和な気持ちになるのだ。
(朝日新聞秋田版 2024年9月27日掲載)
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とても気になっていた映画が御成座でかかることを知り、平日にもかかわらず、カミさんに無理を言って仕事を半休し、早朝、大館に向かった(そんなことは滅多にないのである)。
ところが。いつも使う道が通行止めになっている可能性があったため、高速道路を走ると、能代市に入った辺りで前の車がハザードランプを点滅させ、停車した。対向車は普通に走っている。工事でもやっているのか、それなら仕方がないと思い、待った。
数分後、救急車がサイレンを鳴らしながら走って来た。続いて左側をパトカーが走り抜けた。事故か。車列は全く動く気配を見せない。ギアをパーキングに入れる。携帯の電波も入らず、カーナビのテレビの電波も入らない。セミと鳥の鳴き声と、遠くから聞こえるサイレンの音。もう映画は始まっている。なすすべなし。
車を動かせたのは上映開始から15分過ぎ。その時点で鑑賞は諦めて産直でスイカと野菜を買って帰った。カミさんも喜ぶ美味であった。
(朝日新聞秋田版 2024年8月30日掲載)
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今月の連休中、カミさんが7年ぶりに里帰りするのに付き合って、富山まで車で行ってきた。
元日の地震で少なからず被害を受けた地域に住む親類もいたが、みんな元気な様子で、カミさんの親兄弟とその家族、それにウチの子どもたちも山梨と埼玉からやって来て、総勢18人が集まって、ワイワイと楽しい一夜を過ごすことができた。
道中、山形では岩ガキや冷やしラーメン、メニューがコーヒーしかない喫茶店、大盛りで有名な食堂とか、新潟では美味(うま)い酒と肴(さかな)や日帰り温泉などに立ち寄り、富山では路面電車に乗ってアーケード街を散策したり、キトキト(富山弁で「新鮮」)の地魚を味わったり。往復1千キロ超の長旅を満喫した。疲れたけど。
帰りの日、私たちが車で富山県内をうろうろしている間に、子どもたちはそれぞれ山梨と埼玉の家に帰り着いていた。恐るべし、新幹線。
27日の「サタナビっ!」は正午からの放送で、土曜の朝じゃあなくて昼の番組になります。そこのところご留意されたし。
(朝日新聞秋田版 2024年7月26日掲載)
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