ナレーション、声色を変えて

高橋 正和

 11月30日に放送された、お笑い芸人のレイザーラモンさんが秋田と岩手をめぐる番組「1泊2日の選択旅ぃぃ」で、ナレーションを担当しました。ディレクターから「全体的に高めの声でお願いします!」と希望があったので、収録では普段出さない高めの声をキープしながら目の前の原稿を読みました。

 個人的に、こういった番組のナレーションをするのが大好きです。理由は、色々な声を使って表現できるから。番組のトーンに応じて、今回のように高い声を出したり、重い雰囲気を出すため低い声にしたり……。声で印象が変わるイメージはあるかと思いますが、声色を変えることで、自分以外の人間を演じている気持ちになれるんです。

 過去にはあるキャラクターを演じるため、わざとふにゃふにゃな声で収録したことも……。この時は私が読んだことを、周りに気づかれませんでした(笑)。

 また、声の正体がバレないような、何かのキャラクターを演じる仕事もやってみたいです。

(朝日新聞秋田版 2024年12月6日掲載)

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秋フェスタ準備万端 好天を期待

高橋 正和

 5日、大仙市で行われた「大曲の花火―秋の章―」に家族で行きました。

 ちょっと早く着いたので、日中は3歳の息子を連れてお散歩。会場近くの公園ですべり台やブランコなど、一緒に遊んで時間をつぶしました。日差しが暖かく過ごしやすい天気だったので、息子も開演まで全く飽きることなく楽しんでいました。本番、近くでドーンと上がる花火の音は少し怖がっていましたけどね……(苦笑)。

 さて、12、13日は「AAB秋フェスタ」が秋田市のエリアなかいちで開かれます。今年、私は運営のメンバーに加わり、ステージ上でパフォーマンスする出演者の交渉や「KICKOFF! AKITA」の番組ブースの準備などに携わりました。

 準備はできた! あとは天気なのですが……。この原稿を書いている8日時点で、「トレタテ!」の気象予報士・和田幸一郎キャスターが「天気は大丈夫!」とニコニコしながら話しています。過ごしやすい天気になりますように! 当日、会場でお待ちしています!

(朝日新聞秋田版 2024年10月11日掲載)

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キャンピングカーに大興奮の息子と旅行へ

高橋 正和

 我が家にこの春、キャンピングカーが納車されました。車の買い替えを考えていた時、同居する義父が「一緒にお金を出すので買わない?」と提案してくれたことから、実現しました。

 しばらくは義理の両親が旅を楽しんでいましたが、先日の連休を利用し、初めて3歳の息子も連れて、山形へ旅行しました。

 普段とは違う車内に息子は大興奮! 最初はおとなしく乗っていましたが、湯沢市に入ると「早く遊びたい! 降ろせ!」と足をバタバタさせて訴えてきました。そこで急きょ、道の駅おがちへ。隣に小町の郷公園があり連れて行ったところ、息子は遊具で遊んだり、芝生の上を走り回ったりして喜んでいました。気づけば公園で2時間近く遊び続けた息子……。想定外でしたが、こうした予定になかった場所をゆっくり楽しめるのが車の旅の良さですね。

 最大9連休となった今年のお盆。帰省ラッシュのニュースをうらやましく思いながら原稿を読んでいましたが、自分の夏休みが来るのを楽しみにしています。

(朝日新聞秋田版 2024年8月16日掲載)

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高校野球名勝負の舞台から実況

高橋 正和

 高校野球秋田大会は22年ぶりに八橋球場が主会場に。2004年から夏の中継に携わってきましたが、八橋での実況は人生初となります。

 こまちスタジアムの青ではなく、緑に囲まれたフェンスが視界に入り、新鮮な気持ちになりました。

 開会式の日、22年前に実況していた上司に当時の様子を聞きました。今は観客席後方の部屋の中で実況していますが、当時は毎朝、放送席の窓を外し、観客にも実況が聞こえる状態で臨んでいたそうです。

 八橋といえば1998年夏、金足農業が秋田商業相手に5回での10点差を逆転した決勝が行われた舞台。今大会に出場した監督たちに話を聞いても「選手時代よく試合をした」など、様々な思い出を語ってくださいます。中には、スコアボードが電光掲示ではなく、手動式だった時代に、得点板の隙間から試合を見ていたという方も!

 思い出が詰まった球場で行われる熱戦ももうすぐクライマックス。今年はどんな結末になるのでしょうか。

(朝日新聞秋田版 2024年7月19日掲載)

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時には「顔」で見分けることも 競馬実況

高橋 正和

 5月26日、AAB秋田朝日放送杯が実施された盛岡競馬場に行ってきました。これまで様々な競技を実況してきましたが、実は私、競馬実況をしていた時期があるんです。

 スポーツ実況には様々ありますが、競馬実況は準備が特徴的。レース前は色鉛筆で塗り絵をしながら騎手の服や帽子の色、馬の名前を暗記。レース中は双眼鏡も使いながら、帽子の色と勝負服で瞬時に馬を見分けて刻々と変化する隊列をしゃべっていきます。

 もちろん、馬がかなり遠くにいて勝負服と帽子だけではイマイチ見分けがつかないことも……。そういう時は毛色や馬具、脚の飾りの模様や馬の顔で見分けます。「馬の顔」と侮るなかれ。意外と白い模様があったり、馬それぞれにその位置が違ったり、なんていうことがあるのです。なので、レース前のパドック(下見所)では本番で間違えないよう、必死に各馬の特徴を頭にたたき込みます。

 ちなみに実況はできるのですが、これで競馬予想が当たるかというと別問題で……。お願いです。的中したかどうかは聞かないでください……。

(朝日新聞秋田版 2024年5月31日掲載)

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気を引き締めて「トレタテ!」

高橋 正和

 4月から「トレタテ!」は私と藤盛由果アナウンサー、和田幸一郎気象キャスターの3人が中心となってお伝えしています。

 テーブルなどの配置が換わり、段取りを確認しながらオンエアに臨んでいると……2日目、新入社員がスタジオ見学にやってきました。もちろん、日頃からカメラの向こうにいる視聴者のみなさんに伝えていることは意識していますが、実際にカメラのすぐ後ろに人がいるとなぜか緊張します。そんななか、この日コーナー担当としてスタジオに入った2年目の大久保香穂アナウンサーが番組最後に「信頼される先輩を目指したい」とあいさつ。その姿が堂々としていて横にいて頼もしく感じました。

 ちなみにこの番組、3月までも金曜日は私と藤盛さん、和田さんでお伝えしていたので本当は慣れているはずなのですが、春から月~金の5日間連続となり、意外と体力が……。寒暖差も地味にこたえます。注意力散漫になりやすい気がしますので、気を引き締めマイクに向かいます。

(朝日新聞秋田版 2024年4月12日掲載)

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サッカー応援番組、オフシーズンも盛りだくさん

高橋 正和

 「大丈夫かな……?」。実は去年の秋から、ひとりドキドキしていました。去年始まったサッカー応援番組「KICK OFF! AKITA」。シーズン中はブラウブリッツ秋田の選手や監督などに色々な取材ができましたが、オフシーズンやチームが秋田にいないキャンプ期間中の情報をどうやったら伝えられるか不安に思っていたからです。

 結果的には、クラブの協力と、まわりのスタッフの企画力でここまで順調に進めることができました。

 先日は、栄養士として丹羽詩温選手の食事を支える妻の真梨菜さんに冬のオススメレシピを紹介してもらうロケを行いました。もちろん、丹羽選手はキャンプで高知にいるため、私が番組プロデューサーとして試食させていただきました……。料理はどれもおいしく、色々な人におススメしたいと思いました。

 今月23日のリーグ開幕まで、気が付けばあと2週間。サポーターのみなさまからも情報をいただき、番組は盛りだくさんの内容で、開幕を迎えられそうです。来月16日にはホーム開幕戦もありますので、多くの人にスタジアムに来ていただけるよう、色々な角度から情報を伝えたいと思います!

(朝日新聞秋田版 2024年2月9日掲載)

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“人が増える”はうれしいニュース

高橋 正和

 「KICK OFF! AKITA」の制作に関わっていることもあり、11月はサッカー漬けの週末を過ごしました。11日は、にかほ市で行われたサッカーイベントを取材。経験の有無を問わずにサッカーの楽しさを味わってもらおうと、勝敗をつけない形で9歳以下の子どもたち約170人が試合をしました。夢中になるあまり、試合中にコートを飛び出して隣のゴールに走る子どももいましたが、そこは楽しければOK! 参加した子どもが「5本ゴール決められてうれしい!」と興奮しながら話す姿をみて、実際に体を動かして体験することって大切なんだなと感じました。

 12日はブラウブリッツ秋田の今季最終戦。ハーフタイムの気温が4度という厳しい寒さのなか、3000人を超える観客が会場で声援を送りました。結果は引き分けでしたが、振り返れば今季のホーム戦観客動員数は過去最多に。番組に携わっている者として、“人が増える”のは、とてもうれしいニュースでした。

 オフシーズンに入っても、放送は続きます! よりギアを上げてサッカーの情報をお伝えしますので、引き続きご覧くださいね!

(朝日新聞秋田版 2023年12月1日掲載)

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#秋田サポ水戸遠征

高橋 正和

 サッカーでアウェーの試合を観戦するサポーターが「#〇〇サポ△△遠征」というタグをつけてSNSに投稿するのが流行していると聞き、先月、「キックオフ!アキタ」の番組SNSで「#秋田サポ水戸遠征」とタグをつけて投稿しながら、ひとり水戸戦を取材しました。

 当日は新幹線と特急を乗り継ぎ水戸へ。スタジアムまでは両チームのサポーターと一緒に路線バスで移動しました。結果は引き分けでしたが、現地で秋田サポーターやチーム関係者、地元のメディアの方々が温かい声をかけてくださり、楽しく取材できました。

 試合前には水戸観光も。水戸東照宮へ行き、ご当地グルメのスタミナラーメンを食べ、旅気分もしっかり味わいました。J2のアウェー取材は初めてでしたが、また行きたいと思いました。

 ただあえて言うなら、試合後の夜、どこにご飯を食べに行けばいいか調べておけばよかったなと……。そう思っていたら、翌週、秋田に多くやってきた清水サポーターに秋田サポーターのみなさんがSNSでおすすめのお店を色々紹介していました。清水サポーターのみなさんも秋田を楽しんでいたようで、改めて秋田サポの温かさを感じました。

(朝日新聞秋田版 2023年9月15日掲載)

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高校野球秋田大会、組み合わせ抽選中継の裏側

高橋 正和

 6月22日の高校野球秋田大会の組み合わせ抽選会はテレビ中継と同時にインターネットのライブ配信もあり、今年は私が実況を担当させてもらいました。

 このコラムの原稿を書いているのは抽選会の前。なので、昨夏の覇者で春の選抜大会にも出場した能代松陽がノーシードでどこのブロックに入るのか? 春の県大会を無失点で優勝した第1シード・明桜のブロックにはどんな学校が入るのか? ワクワクしながら作業しています。

 中継をご覧になった方はお気づきかと思いますが、第5シード以降のくじを引く順番は放送直前までわかりません。そのため、放送で使う資料は1校ずつ別々の紙に書いて、順番が決まったらその順番に並び替えて、紙芝居のようにめくりながら各校の情報をお伝えしています。まさに時間との闘い。紙の並び替えは別のスタッフにも協力してもらっています。

 私にとって抽選会の実況は久しぶりでしたが、どうでしょう、うまく伝えられていたでしょうか?

 7月7日に開幕する秋田大会は、AABで開会式・1回戦から生中継でお伝えします。ライブ配信もありますので、気になる学校の試合をぜひ球場で、放送で応援してください!

(朝日新聞秋田版 2023年6月23日掲載)

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高橋 正和

TAKAHASHI MASAKAZU

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