「泣く子はいねぇが」でトーク

ZEN

 2020年公開の映画「泣く子はいねぇが」が26日、秋田に帰ってくる。秋田市のAL☆VEシアターで午後3時上映。秋田市出身・佐藤快磨監督のトークショー付きである。

 同窓の縁で私が司会を務める。デジタル化が進み高性能なスマートフォンが普及し、映像製作のハードルが極端に下がり、秋田でも多くの人が映像を作り発表しやすくなってきたことを踏まえて、今回、プロの映画監督が映画作りについて語る、と言う趣向のようである。

 映画は男鹿のナマハゲ行事がモチーフになっているが、若さや成長の痛みが胸に刺さる。笑いとせつなさが重ねられ、観客は共感と否定がないまぜになって心をざわつかせるような「青春映画」と言ってもいいかもしれないと思う。

 この機会に劇場のスクリーンで多くの人にみて欲しいと思いつつ、当日の監督とのトークを考えるだけで吐きそうになるほど緊張している自分がいる。困ったものだが、映画好きにとって映画監督は神様に近い存在なのだ。仕方ない。

(朝日新聞秋田版 2025年4月25日掲載)

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