届けた勇気と感動、忘れないで

出口 真唯

 先月、夏の高校野球秋田大会が閉幕しました。あっという間の13日間でした。改めて、横手高校の皆さん、57年ぶり2度目の甲子園出場おめでとうございます。プレッシャーもあると思いますが、甲子園でも自分たちらしい野球を思い切り楽しんできてください。

 秋田大会の期間中は、本当にたくさんのドラマを見せてもらいました。仲間と抱き合って喜ぶ球児。敗れて、みんなの前では笑顔を見せながらも、陰でひっそり涙を流すキャプテン。試合後、ご両親に「ありがとう」と抱きつく3年生。一つ一つの場面から、「こんな思いで野球を続けてきたんだな」と感じ、まるで一本の映画をみているようでした。球児たちのひたむきな姿を見ていると、「私も頑張ろう」と何度も勇気をもらいました。

 勝敗関係なく、皆さんはたくさんの人に勇気と感動を届けてくれました。そのことを、どうか忘れないでいてほしい。夏を彩ってくれた秋田の球児の皆さん、本当にありがとうございました!

(朝日新聞秋田版 2026年8月7日掲載)

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