高田 美樹
ネコの幸せって何だろう。NPO法人いぬ・ねこネットワーク秋田のボランティアを取材して以来、そんな疑問が、頭に浮かんでいます。
実家に3匹のネコがいます。よくけんかするお兄ちゃん2匹とやんちゃな末っ子です。
コロナ下で約2年会えず、昨年ようやく帰省した時のこと。お昼寝から目覚めたネコに平然と通り過ぎられました。そして「あれいるの?」とでもいうように振り返って二度見されました。ネコが私を忘れることはなく、いるのが自然なようにふるまっていて、うれしくなりました。
預かりボランティアは、保健所などに保護されたネコを、新しい家族が見つかるまでの間育てるのが仕事です。短い時は1、2週間でお別れです。
それでも別れを寂しいとは思わないようにしているそうです。愛してくれる家族といるのがネコの幸せだと考えているからです。
実家のネコは幸せだと感じているのでしょうか。疑問は尽きませんが、時々叱ったり、急にひざから下ろしてネコに怒られたりしながらも、「一緒にいたい」と思いあえる関係でありたいと感じました。
(朝日新聞秋田版 2022年12月3日掲載)
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