あいたいAAB

登 レイナ

雪の怖さと絶景と

「え!また雪!?」。最近、朝カーテンを開けるときに思う。この前も降ったのにまた……と少しがっかりして身支度をする。秋田生活1年目の去年の冬は、自転車にも乗れるくらいで、「秋田の冬、全然辛くない!」と感じていた。しかし今年は。ひざ上までズボッとはまるくらいの雪が一晩で積もっている。雪道に慣れておらず、人前で転ぶたびに恥ずかしくなる毎日……。

取材で訪れた横手市では、まだ暗いうちから雪かきをしなければならないこと、高齢の方が屋根に上って雪下ろしをすること、雪の事故で亡くなる方がいることなど、雪の大変さと怖さを今年初めて知った。

一方で、秋田でしか見られない雪の絶景があることも知った。なかなか遠くまで出かけられないなか、先日久しぶりに同期の弭間アナと北秋田市の森吉山に出かけた。ゴンドラを降り5分ほど登ると、自然が作り出す絶景が広がっていた。アイスモンスターの迫力に圧倒され、零下の寒さも忘れて写真を撮った。案内してくれたガイドの方も、いきいきとした表情で、山が好きなこと、秋田が好きなことを語ってくれた。

吹雪のなか下を向くことも多いが、前向きに楽しみながら、そして雪雲の上に広がっている青空を想像しながら春を待ちたい。

(朝日新聞秋田版 2021年02月13日掲載)

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