あいたいAAB

山下 右恭

形から「入らずに」

「形から入るタイプ」と言われる人はいませんか? 例えば、プロスポーツ選手と同じ道具やウェアをそろえてから頑張る人などをそう呼びますよね。私はというと真逆のタイプで、「やってみて良ければ道具をそろえるタイプ」です。この考え方で良かったと思えることもたまにはあるのです。

1カ月ほど前から始めたゴルフでのこと。意気揚々と練習場に行くと早速困ったことがありました。打席のほとんどが「右利き専用」だったのです。左利きの私が不便を感じることは日常多くありますが、こんな所にもあるとは……。右で打つ感覚は全くわからず、ボールに当てるのがやっとでした。「右ではこんなものか」と思っていましたが続いて挑戦した左利き用の打席では、なんとボールに当たりもしませんでした。

運動神経は良い方だと思っていた私のプライドが崩れ落ちたと同時に、左利き用の道具をそろえていたらすぐにくじけていたかもしれないと感じました(左利き用の道具の方が値段も少々高めだそうで、早まらずに良かったです)。

ちなみに「やってみて良ければ道具をそろえるタイプ」と言いましたが、ゴルフ用品はまだ買っていません。上達の可能性がありそうな「右」で、気持ちよくボールを前に飛ばせるようになるまで、もうしばらくの辛抱です。

(朝日新聞秋田版 2020年09月12日掲載)

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