激励の歌で今日を始めよう

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 2月14日午後6時半から、つまり水曜の夜に「サタナビっ!」の生放送があったのですが、ご覧いただけたでしょうか? 土曜の朝の番組が水曜の夜に堂々と。しかも、秋田出身のシンガー・ソングライター高橋優書き下ろしの番組テーマソング「オープンワールド」を引っさげて。

 深みのある痛烈な歌詞と自由自在なメロディーラインで、聴けば聴くほどしみてくる。秋田に住むすべての人に贈る激励の歌だ。高橋優、地元思いの素晴らしいアーティストである。今さら何を言うかって感じですかね? とにかく、みなさんにぜひ聴いていただきたい! ちなみに今のところ、番組内でしか流れませんので。

 この20年、土曜の早朝に準備を始めていたのが、水曜の夕方からだったせいか、調子が変な生放送だったと、自分では思う。しかし、ありがたいことに、多くの方々に視聴していただいたようである。また多くの恥をさらしてしまったわけだ。

 まあ、それはしょうがないこととして、これを契機に番組が新しい扉を開けることができるか楽しみである。そう「オープンワールド」の歌詞のように。素晴らしいかもしれない今日を始めよう――。

(朝日新聞秋田版 2024年3月1日掲載)

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心からオススメしたい映画 サントラで浸る日々

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 今のようなシネコンがなかった若いころ、毎週のように映画館に通っていた時期があった。今でも映画館には足を運ぶけれど、その機会はめっきり減った。それでも、すべての人に見てほしいと思うような、とんでもなく素晴らしい映画に出会うことは少なくない。

 カンヌ映画祭で役所広司が男優賞を受賞した「パーフェクト・デイズ」もそんな作品だ。監督はドイツ人だが、東京が舞台で日本語の映画。「余白」が多く、人によって様々な違った印象を持つ作品だと思うけれど、それでもオススメしたいと心から思うのである。

 劇中で流れる1960~70年代の楽曲もかなり重要で、歌詞(英語だけども)が絶妙に場面に呼応し、驚くべき効果を見せていて、心が震え、涙腺がゆるんでしまう。しかも、私の好きな曲も多くて、「こりゃサントラ盤を買わねば!」と思ったら、発売されていないようなのだ。仕方がないので手元にない曲は買うなどして全11曲、自分で集めた。映画は2回見たが、音楽はほぼ毎日聴いている。

 監督の話によると、許諾を得られず使用できなかった曲もあったらしい。それが何だったのか気になってしょうがない。

(朝日新聞秋田版 2024年1月26日掲載)

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熊と大雨それからじゃこ天 ZENさんの今年1年 驚きの還暦祝いも

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 今年ももう残りわずか。毎年のことだけど、時の流れはここからさらに速くなるように感じる。

 今年は番組が放送20周年を迎えたことで、いつもとは違う記念企画があって、さらに、私の還暦祝いまでしていただいた。赤いちゃんちゃんこならぬ、赤いライダースジャケット! いわゆるサプライズというやつで、まったく知らされることなく、生放送中に突然披露された時の驚きは、自分でも笑っちゃうくらいだった。周年企画は続くので、来年も乞うご期待!

 しかし、今年ほど秋田の「悪い」ニュースが全国に広がったことはないんじゃなかろうか。熊と大雨被害、それからじゃこ天。じゃこ天は人々の良心のおかげで良い方向に転換できたようだったけれど、熊と大雨被害はいまだに問題が山積している。

 本格的な雪の季節に突入して、年のせいだろうか、一段と寒さに弱くなってきたようだ。体調も見事に崩す。何か体に良いこと始めないと、などと今まで一度もやったことがないことを考えてみたりもする。

 今週の「サタナビっ!」が今年最後の生放送です。暖まりながらお楽しみ下さい。良いお年を!

(朝日新聞秋田版 2023年12月22日掲載)

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