球場アナウンス、思い切りやってほしい

高田 美樹

 私もやりたい!なんて、最近思ったことはありますか? 私がそんなことを思ったのは、高校野球アナウンス講習会に講師として参加させてもらった時でした。野球部のマネジャーの皆さんに球場アナウンスで意識することをお話ししたのですが、いつもうらやましく思う気持ちを持ちながらの講習会でした。

 私の人生でマネジャーになろうか悩んだのは、高校と大学入学の時の2回。ただ、私には小学生の頃に立てたアナウンサーになるまでの人生設計がありました。高校の放送部で基礎を学び、大学生になったらアナウンススクールに通って実践的なことを学ぼうと。

 今考えると、どちらも挑戦できたかもしれませんが、当時は自分の将来のためだけに時間を使って、最終的に仕事で野球に携わろうという意気込みでいっぱい。マネジャーになることは選びませんでした。だから、今も球場アナウンスは憧れのままです。

 講習会では難しいこともたくさんお話ししましたが、マネジャーのみなさんには、間違いなんて恐れずに楽しみながら思い切りやってほしい!選手に負けず、ものすごく格好良い存在ですから。

(朝日新聞秋田版 2024年02月23日掲載)

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