藤盛 由果
好きなものを応援する「推し活」。この言葉が世の中に広がる以前から、約30年続けています。
「推し」に対する情熱の注ぎ方は人によって様々ですが、前よりも日常的に、カジュアルに推し活を楽しめるようになったなぁ、と思うのです。
きっと、その理由の一つは「推し色」の登場。いつの頃からかメンバーカラーやグループカラーなるものが現れ、日常生活にいかに採り入れるかを考えるように。色によって味が異なるお菓子も、選ぶ時は味よりも色を重視! ちなみに今の私の推し色は青と緑なので、ソーダ味や抹茶味を食べる機会が増えています。本当はイチゴ味が食べたいんですけどね。
これだけ聞くと、私の持ち物は全て青か緑になっていそうですが、そう単純ではないのが推し活。「次の舞台は赤と黒がテーマカラー」と聞けばその色の服を買い、「推し」が2月のカレンダーでピンクの服を着ていたので、その月の私の服はピンクが多め。こんなことを繰り返すうち、私のクローゼットは目がチカチカするほどカラフルに……。
大好きな「推し」のおかげで、私の人生はとっても彩り豊かです。
(朝日新聞秋田版 2024年2月16日掲載)
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