高橋 正和
5月26日、AAB秋田朝日放送杯が実施された盛岡競馬場に行ってきました。これまで様々な競技を実況してきましたが、実は私、競馬実況をしていた時期があるんです。
スポーツ実況には様々ありますが、競馬実況は準備が特徴的。レース前は色鉛筆で塗り絵をしながら騎手の服や帽子の色、馬の名前を暗記。レース中は双眼鏡も使いながら、帽子の色と勝負服で瞬時に馬を見分けて刻々と変化する隊列をしゃべっていきます。
もちろん、馬がかなり遠くにいて勝負服と帽子だけではイマイチ見分けがつかないことも……。そういう時は毛色や馬具、脚の飾りの模様や馬の顔で見分けます。「馬の顔」と侮るなかれ。意外と白い模様があったり、馬それぞれにその位置が違ったり、なんていうことがあるのです。なので、レース前のパドック(下見所)では本番で間違えないよう、必死に各馬の特徴を頭にたたき込みます。
ちなみに実況はできるのですが、これで競馬予想が当たるかというと別問題で……。お願いです。的中したかどうかは聞かないでください……。
(朝日新聞秋田版 2024年5月31日掲載)
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