先日、大館市の御成座へ映画を見に出かけた。映画館で映画を見るのが好きなので出かけることは苦ではないけれど、それだけで車を2時間走らせるのはもったいないと思ってしまう私は、出来る限り飲み食いや温泉や他の予定も組み込んで行動するのが常である。

　そういうわけで今回は能代市の道の駅ふたついで産直野菜を買ってから大館へ。映画をスクリーンで堪能したあと、矢立峠にある鉄分で茶色に濁った源泉掛け流しの温泉で温まり、気に入っている精肉店で他では見かけないラム舌や小袋、ガツ、のど軟骨などを買う。豚の小袋をさっと湯がいて、ショウガとネギとポン酢で食べると最高なのである。

　帰り道、二ツ井町にある縫製工場「マジックアワーソーイング」併設のカフェスタンドに寄って、今まで飲んだことのないエスプレッソを味わう。香りも味も未知の領域だった。そして縫製されたシルク製品を見せてもらううちに、頭がクラクラしてきてうっかり高価な買い物をしてしまったのだった。