高田 美樹
すっかり当たり前になったプロ野球の「予告先発」。ただ、私が観戦日程を決めるのは基本的に1カ月ほど前なので、予告先発をチケット購入にはいかせず、なかなか秋田ゆかりの投手が先発する試合を見ることができなかったんです。
初めて実現したのが、8月30日に仙台で行われた楽天とオリックスの試合。明桜高校時代に取材したオリックスの曽谷龍平投手が先発しました。
2対0とオリックスが2点リードした六回、曽谷投手が1アウト満塁のピンチで迎えたのはベテランの鈴木大地選手。ずっとテレビで見てきた選手との対決にドキドキが止まりませんでした。曽谷投手はゴロでピンチを切り抜け、6勝目を挙げました。
もちろん野手の守りがあったからこその結果ではありますが、あの球場全体が押せ押せムードの中で堂々と投げ切った姿に感動しました。ベンチに戻る曽谷投手の背中は一生忘れません!
秋田ゆかりの選手が出る試合をこれからたくさん見られますように。
(朝日新聞秋田版 2024年10月18日掲載)
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