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登 レイナ

祖母がスマホデビュー

この夏、71歳の祖母がスマートフォンを持ち始めました。これまでは「ずっと家にいるから必要ない」と言っていたのですが、コロナ禍で、離れた孫と会えないことから、家族が「スマホデビューしてみたら」と勧めてくれました。パソコンはおろか、ガラケーも持ったことがなく、テレビ番組を録画するのも危ういくらいの祖母です。使いこなせるのか心配でした。

スマホを買って最初にインストールしたのがLINEです。実家に住むもう一人の孫、私の妹(理系で機械に強い)がちゃっちゃっと初期設定を済ませてくれました。初めて送られてきたメッセージは「しごとおつかれさま」。普段は優しすぎるくらいの祖母からするとシンプルな言葉です。しかし、そのあと妹から、祖母が正座をしながら指一本でスマホの画面と向き合う写真が送られてきて、一生懸命にメッセージを送ってくれたのが、うれしくなりました。

それから数カ月経った今はというと、”絵文字パラダイス”です。例えば、「散歩(人が歩く絵文字)の途中で桜(桜の絵文字)を見つけました♪」。絵文字だけでなく、ウサギやクマのスタンプ、撮った写真も送られてきて、にぎやかなLINEです。私も絵文字多めで返信しています。私が70歳になったとき、こんなに最新の機械を使いこなせるかなと思いながら。

(朝日新聞秋田版 2021年11月27日掲載)

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