
神下 芽衣
「本当の豊かさ」とは何でしょうか?
18日、「報道ステーション」の大越健介キャスターが学生らと「本当の豊かさ」について語り合うイベント「ジャーナリストカフェin秋田」が開かれ、私は司会を務めました。感じたのは「豊かさを測る物差しは人それぞれ」だということ。
首都圏の物差しで地方の豊かさは語れません。一方で人口減少が進む秋田などの地方で維持すべきものや改善すべきことも議論されました。
客観的には孤独で貧しく不健康に見える人にも、その人なりの豊かさがあります。それを他人が否定することは許されないと思います。そんな中で、私にとっての豊かさとは「感情の種類が増えていくこと」です。不幸な経験から誰かの痛みを想像できるようになる。挑戦すれば、達成感も後悔も知る。挑戦しなかった後悔さえ新たな感情を教えてくれます。
豊かさに正解はありません。だからこそ他者の物差しだけで測らず、自分の物差しを押し付けず、自分にとっての豊かさを創造し続けたいです。
(朝日新聞秋田版 2026年10月23日掲載)