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岐路に立つ 興行界

5月に秋田拠点センターアルヴェ内の映画館ルミエール秋田が閉館した。コロナ禍の最中、休業のままで閉館かとさみしく思っていたら、緊急事態宣言が解除され、休業要請の対象から外れて上映が可能になり、さよならセレモニー開催が急遽決まった。そこで司会を依頼されたわけだが、秋田市の映画館の閉館に立ち会うのは3回目(施設を含めれば4回目)で、自分が映画の介錯人になったようで複雑な気分だった。まあ、それはともかく。現在、コロナ禍で映画のみならず、興行の世界は岐路に立たされているように見える。今までのやり方では制作も販売もままならないだろう。観客としては固唾をのんでただ見守るのみ。やきもきするばかりだ。

これで市内の映画館は郊外のシネコンを残すのみとなり、昭和40年代ごろは8館はあったはずだが、スクリーンの数で言えば同じ程度。しかし上映作品の多様性は失われているように感じる。映画産業は地域格差が大きい。都会では満員御礼でも地方はガラガラだ(おかげで3密の心配は薄い)。このままでは映画がスクリーンで見られなくなるかもしれない……なんて心配してしまうのだが、現在、元ルミエール秋田は週末限定で上映を再開し復活に向けて関係者が奮闘中だ。驚くほど短期間での再開に感謝したい。応援請う!

(朝日新聞秋田版 2020年08月01日掲載)

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