あいたいAAB

山下 右恭

若者よ 方言使い続けて

「英語を話す人は英語の夢を見る」と言いますが、秋田の人は夢に秋田弁がでてくるのでしょうか? 私は残念ながらどちらも夢で見たことがありません。それでもこの前、仕事中にお礼を言われた時にふとでた言葉、それが「なんもですよ」。

秋田で暮らして3年目、元々は縁もゆかりもなかった土地で秋田弁を話すようになるなんて思いもしませんでした。郷に入れば郷に従えとは少し違いますが、地に根を張って生活すると自然と染まっていくものなのかと驚いています。

私の地元滋賀県では老若男女問わず関西弁を使います。一方で関西以外の地域では方言を話す若者が減っていると言われ、もちろん秋田の若者も例外ではありません。それでもたまに耳にする若者の秋田弁にはどこかうれしさを覚えます。例えば、捨てるという意味の「投げる」(ちなみに関西弁では捨てることを「ほかす」と言います)。「これ投げといてー」なんて言葉が聞こえてきた時には、あーやっぱり秋田の子なのだな、と。年配の人が話すような秋田弁でなくても、地元に愛着がわく一つのツールとして方言が若者の中で生き続けてほしいです。

私の次なるステップは「け」をうまく使いこなせるようになることですかね。

(朝日新聞秋田版 2019年12月04日掲載)

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