
藤盛 由果
友人いわく、私は「ひとりレベルが高い」そうです。ひとり焼き肉、ひとりカラオケなどなど、体験済みの様々な「ひとり◯◯」を挙げたところ、「尊敬する」とまで言われました。
極めつきは「ひとりテーマパーク」だったようですが、このコラムを読んでいる方の中にも経験者がいるはず。そんな私ですが、先日新たに「ひとり居酒屋」に挑戦しました。
出張先でふと見つけたお店。「春野菜の天ぷら」と書かれた看板に誘われのれんをくぐると、数組のサラリーマンがすでに出来上がっている様子。気まずいと思っても、「どうぞ」と案内されてしまっているので後戻りは出来ません。注文を済ませスマホを持ったところで、隣りのテーブルから「フキノトウ、やけどするよ!」とのお声がけ。
愉快なお隣りさんのおかげで、春野菜にフキノトウが含まれる盛大なネタバレをくらいましたが、結果的に楽しいひとり居酒屋になりました。それにしても、やってみるまでは不安に思っていても、意外となんとかなるものですね。
(朝日新聞秋田版 2026年3月6日掲載)
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