列車が脱線・転落した秋田内陸線の復旧に向けた作業が始まりました。事故車両は現場で解体し撤去することにしていて、運行再開にむけて協議が続けられています。
午前10時すぎ、北秋田市の秋田内陸線の列車が脱線・転落した現場では、秋田内陸縦貫鉄道の作業員が列車の撤去に向けて事故があった車両の確認を行いました。12日、午前5時2分に阿仁合駅を出発した秋田内陸線の1両編成の車両が荒瀬駅と萱草駅の間で脱線転落しました。車内に乗客はいませんでしたが、運転していた51歳の男性運転士が顔などにけがをしました。現場には12日から鉄道事故調査官らが入り車両の破損状況などを確認しました。事故から3日。現場周辺では木が倒れたり、折れたりしていました。秋田内陸縦貫鉄道は、会見で事故原因に倒木が関係しているという見解を示しています。事故の影響で運転を見合わせている角館駅と阿仁合駅の間は、当初15日に運行再開を目指していました。秋田内陸縦貫鉄道によりますと、16日の始発から全線で運転が再開されるということです。