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脱線・転落事故の秋田内陸線が全線で運転再開 安全対策として事故現場付近では一旦停止し徐行運転 

2025年12月16日 19時08分

脱線・転落事故のため一部区間で運休していた秋田内陸線が16日全線で運転を再開しました。

16日午前8時すぎの秋田内陸線阿仁合駅では、角館駅に向けて列車が出発していきました。
12日午前、秋田内陸線の1両編成の車両が荒瀬駅と萱草駅の間で脱線・転落しました。列車には乗客はいませんでしたが50代の男性運転士が顔などにけがをしました。
今回の事故については、国の運輸安全委員会が現地に鉄道事故調査官を派遣し、原因の調査を進めています。内陸線を運行する秋田内陸縦貫鉄道は、倒木により引き起こされた可能性が高いとの見方を示しています。
秋田内陸縦貫鉄道は14日から復旧工事を行い安全が確認できたとして、16日始発から阿仁合駅と角館駅の間の運転を再開させました。

【秋田内陸縦貫鉄道・長峰英雄社長】
「お客さまから再開に向けて、いつ再開しますかというお問い合わせをいただきました。一方では大丈夫なんだろうかという声も多くいただいております。そういったたくさんのお声を私たちも真摯に受け止めまして、安全担保で努力してまいりたいと思います」

内陸線では事故の再発防止策として事故があった橋りょうで一旦停止し徐行運転をすることにしています。