右回りに3本の矢印が描かれている標識、15日から男鹿市の交差点で社会実験が始まった環状交差点にある規制標識で、右回りに進行することを表しています。実験開始初日から交差点内では事故が発生しました。環状交差点の導入による効果や通行方法とは。
環状交差点=ラウンドアバウトが試験的に導入されたのは、国道101号となまはげラインが交わる男鹿市の仁井山交差点です。環状交差点とは、信号のない円形の交差点で、中央の島に沿いその外側の「環道」と呼ばれる道路を右回りの一方通行で走行します。
2014年の改正道交法で通行ルールが定められた環状交差点は、現在41都道府県で導入されていて、山形など積雪寒冷地の事例から除雪の工夫などを学べたことで今回の試験導入が決まりました。
【県建設部道路課 永澤傑政策監】
「車両の衝突ポイントが減り事故が起こりにくい、災害時・停電時に信号のない交差点なので、そういった時にも交差点の機能を発揮し防災上のメリットがあるため導入を検討している」
事故が起こりにくいということですが、導入初日の15日、仁井山交差点では早くも事故が発生しました。警察によりますと、事故を起こしたのは90代男性です。当時、交差点の入口で警察官が1台ずつ車を止めて説明していましたが、男性は体調不良のため制止に応じず交差点に侵入したということです。男性にけがはありませんでした。
警察は、祝日などに現地で交通指導をすることにしています。環状交差点に進入する時は速度を落とし、円の中に車がいる場合は優先します。進入時は、合図を出さずに入り、なるべく左側に沿って進行します。交差点を出る時は、目的出口手前で左折の合図を出し交差点を抜けます。
警察庁が2021年3月末に全国105カ所の環状交差点を対象にした調査では、環状交差点の導入でおよそ63パーセント交通事故が減少したということです。
仁井山交差点での試験導入は11月30日まで行われ、結果を踏まえて来年度以降の導入可否が判断されます。