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秋田内陸線で列車が脱線・転落 倒木が原因か 運輸安全員会が鉄道事故調査官を派遣

2025年12月12日 23時40分

11日朝、北秋田市で内陸線の列車1両が脱線・転落し、運転士1人がけがをしました。列車が落下した原因は倒木に衝突したものと見られています。
警察や消防によりますと午前6時50分ころ、秋田内陸線の車両基地から「車両が脱線し転落している」と消防に通報がありました。事故のあった車両は5時2分に阿仁合駅を出発した1両編成の列車で、乗客は乗っていませんでした。
現場は荒瀬駅と萱草駅の間で、車両は倒木に衝突して脱線。橋りょうの8メートル下に落ちたと見られています。運転していた50代の男性は顔などにけがをしましたが、会話は可能で北秋田市内の病院に搬送されています。
この事故で角館と阿仁合駅の間は終日運転を見合わせとなり再開の見込みは立っていません。
事故を受けて秋田内陸縦貫鉄道は会見で倒木が事故原因とみられると述べました。

【秋田内陸縦貫鉄道・齊藤伸一運輸営業課長】
「倒れてきた木が折れていたのと枝が散乱していたので間違いなく倒木だと。
 列車にも倒木の跡がありますので」
【秋田内陸循環鉄道・長峰英雄社長】
「倒木については毎年件数はあるものですから県や市とも共有しています。
 それに対する対策をどうしようかと打合せをしている最中のことで
 あった」

運輸安全委員会は鉄道事故調査官2人を派遣し、事故の原因を調べることにしています。