ニュース

ハタハタ初漁予想日 八森漁港では水揚げなし 漁師は来週以降に期待  /秋田

2025年12月03日 20時05分

季節ハタハタ初漁の予想日の3日、八峰町の八森漁港では水揚げはなく港は閑散としています。ただ、漁師は来週以降の初漁に期待を寄せています。

午前7時ごろの八峰町八森漁港です。港が閑散とする中、漁師の姿がありました。県は産卵のため沿岸にやってくる季節ハタハタの初漁日を3日と予想していました。八森漁港では3隻が漁に出ましたが、ハタハタの水揚げはありませんでした。漁師は本格的に漁が始まるのは来週以降とみています。県水産振興センターによりますと、昨シーズンのハタハタの漁獲量はわずか17トンに留まり、前のシーズン111トンを大幅に下回りました。禁漁が明けた1995年以降で過去最低の数字です。ハタハタの資源量が減っている理由として、海水温の上昇でハタハタの稚魚の成長に影響を及ぼしていると見られます。県は昨シーズンの漁獲量などから算出した「海の中に生息するハタハタの数」を表す資源量が極めて少ないことから、今シーズンの漁獲量も過去最低の水準になると推定しています。さらに漁獲量が年々減少していることから、資源保護の必要があるとして、これまで行ってきた小型のハタハタの漁獲を控えるのに加え、今後は大型も含めたハタハタ全体の漁獲を控えることも検討しています。