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陸上養殖で地域水産業の振興へ 地域で加工しブランド化目指す /秋田・男鹿市

2025年11月28日 20時29分

NTT東日本と男鹿市の水産会社が水産業の振興・活性化を目指し、陸上養殖に取り組みます。養殖した魚を地域で加工しブランド化するなど、経済循環の新たなモデルを目指します。

東南アジアなど暖かな地域に生息するハタ科の一種「タマカイ」。NTT東日本と男鹿なまはげ魚工房は、ICT技術を活用したタマカイの陸上養殖を行い、安定的な魚類生産を目指しています。水槽施設の本格的な工事着工にあたり安全祈願祭が行われ、既に実証が進んできるタマカイの育成環境が紹介されました。水槽の水には魚の成長を促すため塩分濃度などを調整した人工海水が使われ、生育に適した28℃前後に保たれます。そして、生育環境のデータを遠隔でも管理できる仕組みが構築されています。事業で使用する合計25トンの水槽は来年の夏ごろに完成予定で、秋に稚魚を受け入れ再来年にはおよそ3トンの水揚げを想定しています。魚は地域で加工して商品化を目指します。