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収賄の罪に問われた元秋田県職員の男に執行猶予付き有罪判決 県発注の工事巡る贈収賄事件

2025年11月27日 11時36分

秋田県発注の工事を巡る贈収賄事件の裁判で26日、元県職員の男に懲役2年6カ月執行猶予4年の有罪判決が言い渡されました。

判決によりますと、県の秋田地域振興局建設部の班長などを務めていた齊藤一人被告(57)は、2022年に県が発注した道路補修工事などを巡り、青森県に本社がある大成産業が受注できるよう便宜を図る見返りに、あわせて300万円の賄賂を受け取りました。
26日の判決公判で秋田地裁の川畑百代裁判官は「見返りを期待し複数回にわたって便宜を図っていて悪質」「収賄額は合わせて300万円と高額で職務の公正に対する信頼を大きく損ねた」と指摘しました。一方で「反省の態度を示し、自業自得とはいえ懲戒免職となり退職金が支給されない処分を受けた」などとして、齊藤被告に懲役2年6カ月・執行猶予4年・追徴金300万円の判決を言い渡しました。
贈賄の罪に問われていた大成産業の元秋田木材加工センター長の御所野富雄被告(77)は懲役1年6カ月・執行猶予3年の有罪判決を言い渡されました。