2025年11月20日 20時18分
秋田県の鈴木健太知事は20日、環境省など国の省庁を訪問し、クマ対策関連の交付金拡充などの予算確保を要望しました。
来年度予算に関する要望のため環境省などを訪問した鈴木知事は、クマの出没や被害防止対策のほか、個体数の管理に向けて十分な予算の確保を求めました。
【環境省を訪問した鈴木知事】
「クマ被害対策パッケージにつきましてもかなりのスピード感をもって打ち出していただきましたことに心から感謝を申し上げます。住民の生命や安全を脅かす異常事態となっております、緩衝帯の整備また放任果樹の出没抑制対策や被害防止対策を実施するためには補正予算での対応を含め指定管理鳥獣対策事業交付金の十分な予算の確保をお願いいたします」
クマ被害防止対策に関する国への主な要望は、河川の藪の刈り払いなどへの財政的支援やハンターの担い手確保に向けた環境整備のほか、国主体のモニタリング調査による個体数管理体制の強化などです。
【環境省・森下千里政務官】
「(クマが)国民の皆さんの脅威となっていることは重々に認識しているところであります。環境省としても今回のご要望を踏まえ十分な予算の確保と支援の充実を図り、皆さんが利用しやすい支援制度となるように努めてまいりたい」
秋田県によりますと、県内でのクマの目撃件数はこれまでにおよそ1万2600頭に上り、捕獲数は15日時点で2183頭となっています。大量出没となったおととし2023年に続いて2000頭を超えています。