ニュース

秋田・男鹿市教委の「クマ出没対応マニュアル」 全国から注目 学校現場のクマ対策強化求められるなか

2025年11月14日 18時42分

学校現場でもクマ対策の強化が進められるなか、秋田県男鹿市のマニュアルが全国から注目されています。

いつでも、どこでも、だれでもクマの被害にあう危険がある今年、特に危惧されているのは子どもたちの安全です。登下校の送迎や部活動の休止など日常生活に大きな影響が出ています。
文部科学省は、全国の教育委員会を対象に緊急のオンライン会議を開き、クマ対策の強化を求めました。そこで「お手本」として紹介されたのが男鹿市のマニュアルです。ただ、意外に感じる秋田県民もいるのでは?というのも、男鹿市は、半島ということもあり、近年までクマの目撃がありませんでした。
危機意識が高まったきっかけは、おととし2023年のクマ大量出没でした。男鹿市教育委員会は「クマ出没対応マニュアル」の作成に着手し、去年=2024年6月にマニュアルを完成させました。
マニュアルの冒頭ではツキノワグマの習性を紹介、クマの春夏秋冬の行動やクマが近くにいるサインも写真入りで解説しています。
クマ出没時の連絡体制も整えました。男鹿市がつかんだクマ情報を担当者が瞬時に共有します。土日祝日を問わず保護者に情報提供しています。アプリを使うことでタイムロスなく共有できるそうです。
埼玉の自治体など秋田県外からも問い合わせがあるという男鹿市教育委員会のマニュアルは、WEB上でも公開されています。