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クマの緊急銃猟を想定した訓練 秋田・男鹿市 猟友会や警察・消防が対応の手順を確認

2025年11月12日 19時36分

秋田県男鹿市で12日、クマの緊急銃猟の実施を想定した対応訓練が行われました。男鹿市では緊急銃猟を実施したハンターを対象にした報償金の支給を秋田県内で初めて適用しています。

訓練には男鹿市の担当者のほか猟友会や消防・警察などおよそ50人が参加しました。
男鹿市では今年に入りクマの目撃件数が急増しています。市によりますと、おととし2023年が18件、去年=2024年が8件だったのに対し、今年=2025年はきのう11日時点で77件目撃されています。
男鹿市内では、9月から始まった緊急銃猟制度についてまだ実施例がなく、クマの捕獲数も今年度2件ということから、ハンターや関係者が集まり手順や対応を確認しました。
実地訓練ではクマの親子2頭が公民館敷地内に入り込んだことを想定し行われました。消防がドローンで捜索しクマの居場所を特定した後、警察が通行規制や安全確保を確認し、猟友会と話し合いながら緊急銃猟を実施します。
クマの出没が急増する中、男鹿市は現場で対応に当たる猟友会員の負担が増しているとして、報償金を引き上げる方針を固めました。クマ捕獲のために出動した猟友会員に対し、出動報償を1日当たり1万円に、慰労金を1頭あたり5万円に、それぞれ引き上げます。また、緊急銃猟の際に銃を扱ったハンターを対象に2万円の報償金を支給する方針です。先月=10月30日からの適用としています。