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クマ対策の後方支援 捕獲や駆除に対する自衛隊の活動始まる /秋田

2025年11月05日 19時40分

クマの捕獲や駆除に対する自衛隊の支援が始まりました。最初の活動場所となった鹿角市では、箱わなの運搬作業が行われました。今後自衛隊による支援は、県内半数以上の自治体で行われる見込みです。

午前9時半すぎ、県庁で鈴木知事と陸上自衛隊第9師団の松永団長が協定書に署名し、クマ被害を防ぐための活動協力が正式に合意されました。活動は5日はから今月末までで、被害が続く場合は期間が延びる可能性もあります。5日午後、最初の活動場所である鹿角市で支援活動を行う秋田駐屯地の隊員の姿がありました。鹿角市では今年例年の倍近くのおよそ300頭のクマを捕獲しているといいます。受け入れのセレモニーが完全非公開で実施された後、午後2時ごろ自衛隊員は実務にあたるため鹿角市大湯へと向かいました。ここではすでに設置している箱わなを、クマの目撃が続いているリンゴ畑に移すための積み込み作業が行われました。今後も自衛隊員は市や猟友会とともに、現場での調査活動や、箱わなの配置、確認作業を行う予定です。現時点で自衛隊員の配置は鹿角市のほか大館市、北秋田市、八峰町にも決まっています。このほかすでに県内の半数以上の自治体から支援の要望があり、配置に向けた調整作業が進められています。