2025年10月27日 18時54分
クマ被害が増え続ける中、秋田県の鈴木知事は、「自治体で対応できる範囲を超えている」として自衛隊派遣を要請する考えを示しました。鈴木知事は「もう限界を超えていて自衛隊に力を借りなければならない」と話しました。
秋田県の鈴木知事は26日に、自身のSNSでクマ被害について「現場の疲弊も限界を迎えつつある」として防衛省へ要望を調整していると明らかにしました。27日午後、報道陣の取材に応じました。
【秋田県・鈴木知事】
「もう本当に限界を超えている。1カ月以上はこういう被害が多発している状況が続いておりますので何らかの力をお借りしないとという状況です。非常に危険を伴う業務であることと純粋にマンパワーの不足なんですね。この2つを考えると、私は自衛隊にお願いするほかないという考えです」
秋田県内でクマ被害が相次ぐ中、東成瀬村では24日に男女4人がクマに襲われ30代の男性が死亡しました。秋田県は相次ぐクマの被害で、猟友会など駆除の現場は、箱わなを仕掛けても回収が追いつかないなど状況がひっ迫していると言います。
【秋田県・鈴木知事】
「私も元自衛官ですから、こうした形での災害派遣要請というのはかなり異例で前例もほぼないという状況でありますので、これはどういった内容になるのかというのは今すり合わせをしているところであります」
自衛隊は、自衛隊法の規定により発砲や直接の駆除ができないため、猟友会や鳥獣被害対策実施隊など、実際にクマの捕獲・駆除を行う組織の支援を要求します。主に箱わなの設置や運搬、また仕掛けた箱わなにクマがかかっているかの確認のほか、駆除したクマの処理などを想定しています。
鈴木知事は28日午前、小泉防衛大臣に要望を行う予定です。
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