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秋田県内初の「緊急銃猟」実施 横手市で市街地の河川敷にクマ3頭が居座り 

2025年10月22日 20時00分

市街地でのクマの出没が相次ぐなか、秋田県横手市で22日午後、秋田県内で初めて「緊急銃猟」が行われました。全国では4例目で、市街地の河川敷にいたクマ3頭に発砲しました。

警察と横手市によりますと、21日午後6時すぎ横手市の観音寺の敷地に3頭のクマがいるのを近くを通りかかった人が見つけ警察に通報しました。体長などから親子のクマとみられます。付近には小学校があり22日は臨時休校となりました。
横手市は22日午後1時から「緊急銃猟」の準備を始め、近くの通行を一部制限しました。クマが目撃されたのは、横手市役所からおよそ600mの場所にある寺の敷地です。近くには蛇の崎橋や横手病院があります。近くの住民には外に出ないよう呼びかけられました。
22日午後になって、近くを流れる横手川を見下ろすように散弾銃を持った猟友会のメンバーなどが並びました。市長が出張中だったため副市長が指示を出し、2回にわたり河川敷にいたクマに発砲しました。
緊急銃猟は9月から運用が始まり、一定の条件を満たせば自治体の判断で市街地でも銃を使えます。秋田県内では初めて、全国では4例目です。
発砲は草むらからクマの姿が見えた22日午後2時45分ごろと午後4時25分ごろに行われました。
日没のためクマの回収は危険と判断し、23日に確認するということです。
横手市は今回の緊急銃猟について、河川敷に対して打ちおろせることやハンターが身を守れる状態で発砲できるなど条件が整っていたため判断したとしています。