ニュース

強姦致傷の罪に問われている男に懲役10年求刑 被告は無罪主張 秋田地裁で裁判員裁判 判決は24日

2025年10月16日 18時58分

女性の顔を殴るなどの暴行を加えて胸を触るなどしたとして強姦致傷の罪に問われている秋田市の男の裁判員裁判で検察側は懲役10年を求刑しました。

起訴状などによりますと、秋田市の無職、栗山大樹被告(48)は、2009年、県央部の路上を歩いていた当時20代の女性を松林に引きずり込み顔を殴ってけがをさせたうえ、胸を触るなどした罪に問われています。
裁判の争点は、栗山被告が犯人なのか、そうではないのかという犯人性です。秋田地裁で開かれた16日の裁判で、検察側は「被害者の証言は信用でき、虚偽の証言をする動機がなく、第三者の犯行を示す証拠もない」と主張し、被告に懲役10年を求刑しました。
弁護側は「被害者は犯人がメガネをかけていなかったと証言したが、被告人は幼少期からメガネをかけていた」などして、第三者が犯人である可能性を示す事情があると無罪を主張しました。審理の最後に栗山被告は「最初から述べている通り自分は無実であることを主張します」と意見を述べ結審しました。
判決は10月24日に言い渡される予定です。