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秋田県内で大雨 8つの川が氾濫 秋田市の新城川ではあふれた水がガードレールを越え住宅敷地に

2025年09月02日 19時23分

秋田県内は前線や暖かく湿った空気の影響で大雨となり、8つの川が氾濫しました。このあとも土砂災害などに警戒が必要です。

秋田県内は前線や暖かく湿った空気の影響で雷を伴った激しい雨が降り大雨になったところがありました。
五城目町によりますと、2日午前9時すぎ内川川(うちかわがわ)が氾濫し、内川地区に警戒レベル5の緊急安全確保が出されました。このあと能代市の檜山川や秋田市の新城川、上小阿仁村の2つの川など秋田県内8つの川で氾濫が発生しました。
2週間前の記録的大雨で氾濫した仙北市を流れる桧木内川も氾濫する可能性が高いとして仙北市西木町の上桧木内地区に緊急安全確保が出されました。
五城目町では8カ所で避難所が設けられ、一時15世帯76人が避難しました。
24時間降水量は能代で171mm、北秋田市比立内で170mm、北秋田市阿仁合で158mmとなっています。能代市では3時間降水量と6時間降水量がともに観測史上最大を記録しました。
秋田県のまとめによりますと、床上浸水が上小阿仁村と五城目町で合わせて12軒、床下浸水が13軒確認されているということです。
三種町では山本中学校近くの三種川が増水し、2日午後6時すぎの時点で生徒と教職員合わせて38人が学校に取り残されていて救助活動が行われています。
能代市二ツ井町では田代地区と濁川地区の4集落58世帯98人が道路の冠水による影響で朝から一時孤立状態になりましたが、2日午後5時に解消されました。
人的被害の情報は入っていないということです。
交通機関への影響も出ています。秋田新幹線は2日午後1時半ごろから大曲と秋田間で運転を見合わせ、上下合わせて2本が運休、8本が盛岡と秋田の間で区間運休となりました。
秋田県は、秋田市を流れる新城川が氾濫したとして、2日午後0時50分に氾濫発生情報を発表しました。秋田市は2日午後1時5分、流域の2339世帯4597人に警戒レベル5にあたる緊急安全確保を出しました。気象台の観測地点のうち秋田としては雨量はそれほど多くないものの、仁別で降り始めからの雨の量が130mmを超えるなど川の上流にあたる内陸部を中心に大雨となっています。
新城川流域の上新城地区では、川からあふれた水がガードレールを越え、住宅の敷地まで押し寄せていました。
秋田県内はこの後も雷を伴って非常に激しい雨が降る見込みです。3日に予想される1時間降水量は多い所で沿岸・内陸ともに60mm、3日午後6時までの24時間降水量は多い所で180mmと予想されています。
さらに3日未明から朝にかけて線状降水帯が発生し局地的に災害の危険度が急激に高まるおそれがあります。厳重な警戒を続け、安全確保に努めてください。