2025年08月27日 18時51分
三菱商事は秋田と千葉県沖で計画している洋上風力発電所の建設について撤退すると発表しました。記者会見した中西社長は「建設費用が2倍以上の水準に膨らんだ」と理由と説明しました。
三菱商事などの企業連合は国が公募した能代・三種・男鹿沖と由利本荘沖を含む3つの海域の洋上風力発電事業を2021年に落札しました。しかし、資材価格の高騰などから2月に500億円を越える減損損失を計上し、事業の再評価を行っていました。
27日午後に開いた記者会見で三菱商事の中西勝也社長は「公募参画当初の想定を上回る事業環境の変化を受け、3海域の開発を取りやめざるを得ない」と述べました。
【中西社長】
「入札時に見込んでいた金額と比較して建設費用が2倍以上の水準まで膨らんでいます。仮にこれらが実現した場合でも事業期間の総売電収入より保守運転費用を含めた総支出の方が大きく、実現可能な計画を立てることが困難との結論に至った次第です」
中西社長はこのように述べ、政府に対し撤退届と理由書を提出するとしています。地元の期待に対してはー
「地域共生策の継続については、引き続き地域の方々と密にコミュニケーション、連携をとった上で継続のあり方について話し合いをさせて頂ければ」
由利本荘沖で行う発電事業の企業連合に秋田県内の企業で唯一、参画しているウェンティ・ジャパンは、「忸怩たる思いですが洋上風力発電のポテンシャルが高い当海域にでは今後も事業化の検討がなされるものと思われるので地元の風力発電事業者として引き続きその実現を目指して努力していく」とコメントしています。
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