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21日未明にかけ北東北で線状降水帯発生の恐れも 土砂災害に厳重警戒 /秋田

2025年08月20日 19時48分

県内は20日にかけて内陸を中心に大雨となり、仙北市では桧木内川が氾濫しました。気象庁は秋田など東北北部に線状降水帯が発生する可能性があるとして、さらなる雨量の増加に厳重な警戒を呼び掛けています。

午前9時の県砂防課の仙北市上桧木内宮田観測点の情報カメラの画像です。午前8時半、桧木内川が氾濫し道路などに水が流れ込みました。午前11時前の秋田内陸線羽後中里駅では、周辺の道路や田んぼが冠水し、駅の階段に水が押し寄せています。県内は前線や暖かく湿った空気の影響で、雷を伴い非常に激しい雨が降ったところがありました。レーダーを見ると未明から朝にかけて仙北市付近に断続的に活発な雨雲がかかっていたことがわかります。19日の降り始めからの雨量は仙北市桧木内で255.5ミリ、仙北市田沢湖高原で230.5ミリなどとなっています。仙北市西木町上桧木内では、185世帯378人に警戒レベル5の緊急安全確保が出されたほか、西木町桧木内では警戒レベル4の避難指示が出されました。土砂崩れや冠水による通行止めが相次ぎ、県や仙北市によりますと国道341号が冠水し午後4時時点で上桧木内地区の11世帯25人が孤立状態となっています。仙北市や鹿角市で午後4時時点で住宅の床上浸水が5軒確認されたほか、上桧木内北部地区ではおよそ70世帯で断水しています。復旧の見通しは立っておらず2つの地区に給水車を配置するということです。午後1時すぎには鹿角市の熊沢川流域と大湯川流域に警戒レベル4の避難指示が、北秋田や五城目、鹿角の一部地域では警戒レベル3の高齢者等避難が出されました。秋田地方気象台はこのあとも雨量が増えるため災害の危険度がさらに高まるとしていて、特に夜の時間帯は注意が必要だといいます。また、気象庁は秋田など北東北で夜遅くから21日未明にかけて線状降水帯が発生する恐れがあるとしています。21日にかけて予想される1時間降水量は多いところで60ミリ、21日午後6時までの24時間降水量は多いところで180ミリの予想です。線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増える恐れがあり、21日昼前にかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。