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【戦後80年】秋田市で土崎空襲の犠牲者を悼む平和祈念式典 犠牲者の氏名を再調査し名簿に追加

2025年08月14日 17時36分

終戦前夜の1945年8月14日から15日にかけてあった土崎空襲から80年、秋田市で平和祈念式典が開かれました。式典を主催している土崎港被爆市民会議は、犠牲者の氏名を再調査し、14日までに分かった名簿を新たに公開しました。

式典には秋田県外から駆けつけた遺族6人も含むおよそ150人が参列して花をたむけ、犠牲者の冥福を祈りました。
終戦前夜の1945年8月14日から15日にかけてあった土崎空襲は、製油所があった秋田市土崎に1万2千発もの爆弾が投下され、250人余りが亡くなったとされています。

【聖霊女子短期大学・鈴木華さん】
「戦後80年。それをもう80年と感じるのか、まだ80年と感じるのか。その意識の違いが戦争という出来事を風化させるか教訓にするかの分かれ道になると、私は思います」

土崎空襲に関しては公的な調査がなされず資料が散逸するなどして被害の全容はわかっていませんでした。戦後80年の節目となる今年2025年は式を主催する土崎港被爆市民会議が犠牲者の氏名を再調査し14日までに分かった名簿を新たに公開しました。
今年の調査で15人の犠牲者を特定し名簿に加え少なくとも市民92人、軍人33人の合わせて125人が犠牲になったことが分かりました。

【土崎港被爆市民会議・伊藤紀久夫会長】
「これまで述べていた数字を頼りに、今後のさらなる調査の継続で精度を上げ、実態に迫り犠牲者を明らかにしたいと考えています」