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少雨で乾いた田んぼに恵みの雨も猛暑の影響懸念 能代市の農家は  /秋田

2025年08月11日 19時01分

県内は先週から猛烈な雨が降り、住宅などに被害が出ました。7月まで続いていた少雨から一転、乾いた農地が潤った農家は安堵の表情を浮かべます。

能代市檜山のアグリ檜山では、およそ60ヘクタールの田んぼでコメを栽培しています。稲のほぼすべてに穂が実り、この時期らしい田園風景が広がっています。7月に雨が降ったのはわずか3日と少雨が影響して田んぼに水が行き届かず、出穂前の水が必要な時期に田んぼは乾いてひび割れた状態が目立っていました。そこから一転、能代市では5日に96ミリの雨を観測するなど、先週は雨が降る日が続きました。まだ少し田んぼにひび割れが見られますが、ため池にも十分に水がたまり必要な水が確保でき、代表の山崎さんは胸をなでおろしています。しかし、渇水の影響がなくなったわけではありません。およそ1か月間に渡り、農地に十分な水が入らなかったことで穂が白く枯れたり、黒くなってしまったものも見られます。川の上流の田んぼで栽培する「あきたこまち」は、ほとんど平年並みの収穫が見込まれる一方で、下流側にあって渇水期間が長かった「めんこいな」は、品質や収量に影響が出るのではないかといいます。今年は暑さが影響し稲の生育が早く、稲刈りの時期も早まる見込みで、稲刈りに向けて8月末頃から田んぼの水抜きを予定しているということです。