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秋田市初の公共ライドシェア 学生らの移動手段確保へ 国際教養大のアイディア実現

2025年07月29日 19時38分

国際教養大学で車を持っている学生や教職員と移動手段が限られる人を結びつけるサービスが始まります。

都市計画の専門家やバス・タクシーなどの運送事業者、秋田市の住民など23人の委員が参加し、秋田市の公共交通について話し合う会議が開かれました。議題の一つは国際教養大学の学生らを対象とした公共ライドシェアです。雄和にある国際教養大学は市の中心部から距離があり、最寄りの和田駅に接続するバス路線が朝夕それぞれ1便ずつに減便されるなど、学生の移動手段をどのように確保するかが課題となっていました。そこで大学の学生団体が、車を持っている人と移動手段が限られる人をマッチングするライドシェアサービスを提案していて、29日の会議で承認されました。大学か学生が利用するシェアハウスを出発、または到着地とし、秋田市内であればどこでも利用できます。料金は7キロ未満180円からスタートし、2人乗りでタクシー運賃の8割を越えない想定で設定されています。秋田市内では今年2月からタクシー会社が主体となる日本版ライドシェアが運行されていますが、今回のように自治体や一般社団法人などが主体の公共ライドシェアは初めてです。実証実験がすでに行われていて、29日の承認を受け運用に必要な手続きが進められます。