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地下インフラの点検にドローンの最新技術を活用へ 秋田市で実証実験 安全な点検整備体制構築を

2025年07月23日 18時52分

今年起きた埼玉県での道路陥没事故や秋田・男鹿市のマンホール死亡事故などを受けて、地下インフラの点検やその安全性が重要視されています。秋田県内ではドローンの最新技術を活用した点検体制の構築が進められています。

2023年に設立された「ONE・AQUITA」(ワン・アキタ)は持続可能な生活排水処理事業を実現するため、秋田県内すべての自治体と民間企業が共同で立ち上げた全国初の官民出資会社です。
安全な水インフラの整備体制を構築するため、下水処理水が流れる管路をドローンを使って点検する実証実験が秋田市で23日行われました。
使用したIBIS2(アイビスツー)は、20cm四方の大きさで、重さわずか243gの世界最小クラスの産業用点検ドローンです。これまで人が入れない場所は船にカメラをつけるなどして点検をしていましたが、このドローンは暗い場所や粉塵が舞う環境に強く、船に比べ水位が高い所にも入っていくことができ、また、腐食した部分などにより近づいて撮影することができます。
実証結果を踏まえ秋ごろには運用してきたいとしていて、国交省が要請する重点調査の対象管路の点検を優先的に進めたい考えです。