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参院選秋田選挙区  生活者目線の政治訴え 寺田氏2度目の当選 

2025年07月21日 19時57分

20日に投開票が行われた参議院議員選挙は無所属の現職・寺田静さんが、事実上の一騎打ちを制し再選を果たしました。

寺田さんは物価高対策などが主な争点となった今回の選挙戦で、生活者目線の政治をと訴えてきました。21万9000票あまりを獲得し、自民の元職・中泉松司さんにおよそ4万8000票の差をつけて2回目の当選を果たしました。寺田さんは県内で唯一の女性国会議員という立場を前面に打ち出し、生活者の目線を重視した政治を強く訴え、政府与党の物価高対策に対する不満を背景に支持を集めました。中泉さんは公明党をはじめとする団体や企業など800を超える組織から推薦をうけ、組織戦を展開しましたが、自民・公明両党の支持層も固めることができませんでした。この秋から議論が始まる水田政策の根本的な見直しに関わることができないことに、悔しさをにじませました。初めての国政挑戦となった参政党の佐藤美和子さんは、目標の2万票を大きく上回る6万票あまりを獲得し、一定の存在感を示す結果となりました。当選から一夜明け、寺田さんは2期目に向けた決意を語りました。参政党をはじめとする新興政党が得票数を伸ばしたことについては、今の政治が国民の不満に応えられなかった結果だと話しました。