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男鹿市に洋上風力関連会社設立 波による浸食防止材を製造   /秋田

2025年07月11日 18時53分

洋上風力発電関連の製品をつくる新たな会社が男鹿市に設立されました。風車が波で浸食されるのを防ぐ「おもり」をつくります。

東京に本社を置く総合商社JFE商事や男鹿の石材会社などが出資し設立されたのは「JFE商事秋田オフショアマテリアルズ」です。男鹿市に本社を置き、県内を始め全国各地の洋上風力事業向けに製品をつくります。製造するのは洗掘防止材と呼ばれるもので、ネット状の袋に合計8トンの石を詰めておもりにしたものです。海中にある風車の土台の周りに設置することで、波による浸食で風車が傾くのを防ぎます。材料の一部には皇居や首相官邸にも使用されている男鹿で採れる石、「男鹿石」を利用します。男鹿市の誘致企業として市と立地協定を締結しました。会社は来年4月の操業開始を目指し事業用地の整備など準備を進めます。

(JFE商事秋田オフショアマテリアルズ 佐藤啓社長)
「本事業を通じて日本の洋上風力産業の発展・進展、並びにカーボンニュートラルや持続可能な社会の実現に貢献していきたい」