2025年06月27日 19時57分
秋田県発注の公共工事をめぐる贈収賄事件の初公判が27日開かれ、賄賂をやり取りした罪に問われている県職員の男ら3人はいずれも起訴内容を認めました。
この事件では、秋田県職員の齊藤一人被告(56)が収賄の罪に、青森県の木材加工業者大成産業の元社長・長谷川武哉被告(81)と大成産業の秋田木材加工センターの御所野富雄被告(77)が贈賄の罪に問われています。
起訴状などによりますと、齊藤被告は2022年、秋田県発注の道路補修工事の転落防止柵の仕様を変更し大成産業が下請けで受注できるようにしました。また、同じ年に秋田県が発注した転落防止柵の補修工事で再委託先が大成産業になるようにあっせんしました。そして、それらの見返りとして現金200万円を受け取ったとされています。
27日に秋田地裁で開かれた初公判で、3人は起訴内容について「間違いありません」と認めました。
検察側は冒頭陳述で、齊藤被告は、実家で使わなくなった木材加工用の機械を御所野被告に買い取ってもらうなど2人が親しい関係にある中で「公共工事をあっせんすれば見返りが得られると考えた」と述べました。そして、賄賂のやり取りについて、御所野被告は、有利な取り計らいを受けた謝礼として齊藤被告に現金を渡すことを長谷川被告に提案したと指摘しました。
次の裁判は8月15日に開かれ、被告人質問などが行われる予定です。
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