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秋田県と県内市町村が政策議論 鈴木知事の就任後初めて「風力発電の安全対策整備を強く国に訴えていく」

2025年06月24日 19時08分

秋田県の鈴木知事は24日、県と市町村が政策を議論する会合に出席し、羽根の落下事故があった陸上風力発電について市町村とともに国に安全対策の整備を訴えていくと話しました。

この会合は、県と市町村が互いに政策を提案し、対等な立場で議論を行う場として設けられています。鈴木知事が就任してからは初めて開かれました。
秋田県からは、若者の定着や公共交通機関の維持について連携を強化することが提案されました。また、羽根の落下事故を受けた陸上風力発電所の安全対策について、7月1日に市町村などとの会議を開くと説明がありました。

【秋田市・沼谷市長】
「250mも破片が飛散した。安全距離をとれない中でどう事業をやるかどう安全を確保するかという非常に難しいことが出てくる可能性がある」
【能代市・齊藤市長】
「羽根が落ちるとは考えていない。こういう事故が起こるとは考えていないと思う。安全基準に関して自治体がしっかりと発言できる制度を作っていただかなければ、これから事業を進めていくことを市民県民に理解していただけないだろう」
【秋田県・鈴木知事】
「経産省の副大臣には、落ちる前提であってはいけないという認識を共有していただいた。審議会が行われて今後の体制整備が議論されていくと思うが、引き続き各市町村長と力を合わせながら強く国に訴えていきたい」

市町村からは、コメの価格が高騰していることに伴い、加工用米を使う酒造業者やみそ醸造業者への支援について協議を求める提案がありました。