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風車の羽根落下事故 経産省の審議会で調査報告 「羽根の内部に焦げ跡」 /秋田

2025年06月19日 20時11分

5月に起きた風車の羽根の落下事故を受け経済産業省の審議会が18日開かれ、風車の羽根の内部に焦げた跡があったことなどが報告されました。

5月2日秋田市新屋の公園で風力発電の風車の羽根が落下し、その近くで倒れていた81歳の男性が死亡しました。事故を受けて、18日経産省の審議会が初めて開かれ、風車を設置したさくら風力とメンテナンスを行っていた日立パワーソリューションズの担当者が説明をしました。羽根が落下したときに部品が最大でおよそ250m先まで飛散していたことや、風車を製造したメーカーが「レセプタ」とよばれる避雷針の役割を果たす部品の一部を2020年に取り外していたことが明かされました。また、このレセプタを外した部分に焦げた跡があったことも報告されました。再生可能エネルギーに詳しい秋田大学大学院の三島望教授によりますと、レセプタがあった部分の焦げた跡について、「落雷の影響として間違いないと考えられる」「事故日近くか以前の落雷かはわからない」としています。事業者の報告書では事故当日に落雷の記録はありませんでした。