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コメの適正価格や増産は? 大潟村のコメ生産者・涌井徹さんにきく /秋田

2025年06月05日 21時56分

備蓄米に外国から輸入したコメ、ブレント米に銘柄米が店頭に並び消費者の選択肢が増える中、生産者はコメの適正価格や増産についてどのような思いを抱いているのでしょうか。

農水省の統計によると2023年産米のコメの生産コストは、60キロあたり1万5948円。それに対して、生産者に支払われる概算金は1万2000円。20年に渡って生産コストを4000円から5000円下回って農家がコメを作ってきた理由を、大潟村でコメの生産・販売をする涌井徹さんは「多くの農家が兼業のため収入があることや、農家の労働力をコストに計算に入れないため農業を続けてこれた」と指摘し、適性価格について持論を述べました。涌井さんは、若者の就農を進めるのが緊急の課題と捉え、小泉農水大臣と鈴木知事に政策提言しました。今回の米騒動を今後の農業政策のあり方を見直すチャンスとする考えです。涌井さんは若者に選ばれる「安定・高収入」の農業経営を実現するための仕組みを作るよう訴えています。