2025年06月03日 20時25分
2024年にかほ市で父親を殴り死亡させたとして傷害致死の罪に問われている男の裁判員裁判が始まり、男は起訴内容を認めました。
起訴状などによりますと、にかほ市象潟町の無職・平野遥介被告(33)は2024年3月、自宅で当時68歳の父親の顔や腹部などを複数回殴り死亡させたとして、傷害致死の罪に問われています。
秋田地方裁判所で3日開かれた裁判員裁判の初公判で、平野被告は起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で「仕事や精神的な病のことなどで父親から嫌味を言われたことに腹を立てて暴行に及んだ」と犯行までのいきさつを説明しました。そのうえで「こぶしやひじなどで意図的に父親の腹部に強い力を加えた」などと指摘しました。
弁護側は傷害致死の罪については争わないとしたうえで「死因となった腹の内部の出血は、被告が倒れた父親に馬乗りになった際に、被告のひざが父親の腹部にあたって起きた偶発的なものである」と主張しました。
裁判では刑の重さが争点となり、判決は13日に言い渡されます。