全国に様々ある国の重要文化財は略して重文（じゅうぶん）とも呼ばれます。その重文に指定された家の持ち主たちの集いが５月３１日から２日間、秋田県内で開かれました。

秋田・羽後町の飯沢地区に国の重要文化財に指定されている「鈴木家住宅」があります。１日はここに全国各地から６２人が見学に訪れました。貴重な文化財を次の世代に受け継ごうとと取り組むＮＰＯ法人「全国重文民家の集い」が企画しました。
羽後町の鈴木家住宅は江戸時代に建てられたとされる主屋などが１９７３年に国の重要文化財に指定されました。その後１９９４年には山林を含めたすべての建物が追加指定を受けました。
今回訪れた人たちが所有する家も、鈴木家住宅と同じように貴重な建物です。維持していくためには費用の問題に加え必要な材料や技術を持った人材の確保など多くの課題や悩みを抱えています。そのため、年に一度の「集い」は貴重な情報交換の場になっています。
１日は羽後を象徴する西馬音内（にしもない）盆踊りが披露され、有形と無形の文化財の共演を楽しみました。集いは来年は熊本県で開かれる予定です。