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【秋田・記録的大雨】 農業や鉄道にも影響 由利本荘市では氾濫した子吉川周辺の被害が徐々に明らかに

2024年07月26日 19時01分

記録的な大雨となった秋田県由利本荘市では、子吉川周辺の被害の爪痕が徐々に明らかになっています。

複数の堤防が決壊し氾濫した子吉川。川沿いにあり、25日夕方に冠水していた育苗用のビニールハウスが姿を見せるまでに水位が低下しました。子吉川沿いの田んぼはいたるところで冠水したり、土砂が流入したりしていました。

由利本荘市によりますと、農地や農業用施設の被害は、わかっているだけでも17件、約2700万円に上ります。東由利や由利では被害の全容が把握できておらず、被害の件数は今後増える見込みです。

田園地帯にポツンと立つ由利高原鉄道の無人駅の曲沢(まがりさわ)駅と前郷(まえごう)駅の区間で線路が水没し、運行を取りやめています。安全を確認次第、運転を再開する予定で復旧にはそれほど日数はかからない見込みです。

建物被害も日に日に増えています。被害は東由利と由利が多く床上浸水は29軒、床下浸水は25軒となっています。由利の森子(もりこ)地区では住民が協力して水に浸かった家財道具を仮置き場に運び出していました。由利本荘市は罹災証明書が発行された家屋の廃棄物は無償で受け入れます。

また、国道107号は土砂崩れと道路の冠水の影響で通行止めが続いています。この影響で東由利の一部の集落が孤立しています。由利本荘市によりますと孤立状態となっているのは35世帯86人で、連絡は取れているということです。