第48回 ホットサイドフォーラム 伊豆沼農産の取り組み

2010年4月21日(水)放送/有限会社伊豆沼農産(宮城県登米市)

伊豆沼農産は、宮城県登米市のラムサール条約に登録されたことで有名な伊豆沼のほとりに1988年創業した。「農業を食業に変える」をモットーに、様々なアングルから消費者にアプローチをしている。その一例が、敷地内での野菜の直売や、地元で生産した豚を使ったレストランでのソーセージ、ハンバーグなどの提供だ。まさに、原料・材料の生産に始まり、加工、そして販売までを見据え、実践しているのだ。その他にも、生産した野菜や肉製品などを使った料理教室なども行っており、消費者の「食べる」という受動的部分だけでなく、「作る・料理する」といった能動的な部分にまでフォローをしている。その結果、4億6千万円もの総売り上げを達成しているのだ。また、伊豆沼農産が掲げる戦略の一つが、「外に情報を発信していく」こと。ここにも注目だ。伊豆沼農産では、毛の色が赤い赤豚を「伊達の純粋赤豚」としてブランド化を図り、九州から北海道、そして海外は香港まで広く販売をしている。そのブランドを維持するため、社員による全頭の実食検査を実施し、品質と安全・安心を消費者に提供しているのだ。農商工で連携し、農業の産業化を実現した伊豆沼農産の次の一手は、「農村産業」だ。