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一度は廃業の危機に…乗り越え2年ぶりの酒造り 秋田・能代市の酒蔵「喜久水酒造」

2026年03月04日 19時25分

一度は廃業の危機に陥った秋田県能代市の酒蔵が2年ぶりに酒造りに取り組みました。苦労を乗り越え完成した新酒の出来は…

1875年創業の能代市の酒蔵「喜久水酒造」は、2024年10月、コロナ禍や原料である酒米の価格高騰の影響で一度は事業を停止しましたが、地元企業の支援を受け2025年から酒造りを再開しました。2月27日には「搾り」と呼ばれるもろみから清酒を取り出す最後の工程が行なわれました。
2年ぶりの酒造りは、原料のコメの調達が遅れたり気温の上昇で発酵が早まったりと予想外のこともありました。さらに一度事業を停止したため従業員はゼロからのスタートでした。地域住民などが喜久水酒造を支えたいと集まり完成までたどり着きました。
完成したのは秋田県内産の酒米・秋田酒こまちを使った純米酒です。香り高く辛めのすっきりとした味わいに仕上がりました。
酒造りは3月中旬まで続き、ほかにも合わせて7種類の新しい日本酒をおよそ3400L造ります。完成した日本酒は喜久水酒造の名物、鉄道のトンネル跡を使って貯蔵します。全長およそ100mのトンネル内は温度が常に11℃に保たれていて、ここに寝かせることでまろやかな味わいに仕上がります。出来上がった日本酒は商品名を決めた後6月以降に販売されるということです。