2025年06月17日 20時43分
3年前に美郷町で起きた火事で放火と殺人未遂の罪に問われている女の控訴審判決で、仙台高裁秋田支部は一審判決を支持し、無罪を主張していた弁護側の控訴を棄却しました。
無職の戸澤彩香被告(29)は2022年5月、美郷町六郷で同居する交際相手の30代男性を包丁で刺して殺害しようとしたほか、同居していた住宅に火をつけた殺人未遂と現住建造物等放火の罪に問われています。戸澤被告は一審で懲役7年6カ月の実刑判決が言い渡され、弁護側は無罪を主張し控訴していました。17日の控訴審の判決公判で仙台高裁秋田支部の齊木利夫裁判長は、「殺人未遂について男性を包丁で刺そうとした行為は危険性があり、そこに殺意が認められる」また、現住建造物等放火については火災時に被告人のみが住宅に居たことなどから、弁護側の主張は採用できないとして、懲役7年6ヶ月の一審判決を支持し弁護側の控訴を棄却しました。弁護側は上告するかどうかは「被告と話し合って決める」としています。