2025年06月17日 20時44分
秋田市のホテルで従業員がよりよい接客を学ぼうと、高齢者の体の状態を疑似体験しました。
12日に行われた体験会には秋田キャッスルホテルの新入社員8人が参加し、秋田市の社会福祉法人松寿会の介護福祉士が講師を務めました。参加者が体験するのは高齢者の体の不自由さです。体に重りやサポーターを巻き付けるなどして体の動きや機能が制限された状態を作り、高齢者の日常の動作にどのような苦労があるかを身をもって知り、サービスの向上につなげるのが狙いです。秋田キャッスルホテルでは幅広い年代の人が心地よく過ごせる「エイジフレンドリーホテル」を目指し、こうした研修を去年から行っています。高齢者の視界を再現した眼鏡をかけてみると、色の識別が難しかったりぼやけたりするため階段の段差が分かりづらく、小銭を識別するのも大変なことが分かりました。また、筋力・聴力・視力が低下した状況では、普段当たり前にできていることをやるのにも一苦労です。秋田キャッスルホテルでは今後もあらゆる人が快適に過ごせる場所を目指していきたいとしています。