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折れた羽根の撤去に向けた作業が始まる 秋田市の風車落下事故 20日は悪天候で取り外しに着手できず

2025年05月20日 20時29分

秋田市新屋町で風車から羽根が落下した事故から2週間あまりが経ちました。20日から折れた羽根の撤去に向けた作業が始まりました。

秋田市新屋町の新屋海浜公園で2日、風車の羽根が落下する事故があり、近くにいた男性が死亡しました。
事故のあった風力発電の事業者である「さくら風力」によりますと、10日から風車に残った羽根の撤去に向けてクレーンの搬入・組み立てなどの作業が進められていました。20日から破損した風車の羽根の撤去作業を行う予定でしたが、天候が悪く高所作業を断念したため、羽根の取り外しに着手できませんでした。20日は羽根を撤去する際のスペースの確保や21日の作業に向けた手順の確認などが行われたということです。
16日には「さくら風力」から風車の保守・点検業務を請け負っていた「日立パワーソリューションズ」の担当者が破損した風車の羽根の確認などを行っていました。
「日立パワーソリューションズ」によりますと、今後2~3日程度で破損した羽根の撤去作業を行う計画です。そのあと、残りの2つの羽根を撤去し今月中には作業を終えたい考えです。撤去した羽根は茨城県にある「日立パワーソリューションズ」の施設に運ばれ、事故の原因を詳しく調べる方針です。
事故が起きた新屋海浜公園は現在立ち入りが規制されています。秋田市によりますと、解除の見通しは立っていないということです。