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日本海中部地震を教訓に 北秋田市の小学校で防災集会  /秋田

2025年05月14日 20時58分

この地震では北秋田市の旧合川南小学校に通っていた児童が遠足で訪れていた男鹿市の海岸で津波に飲み込まれ、13人が犠牲となりました。自分の命を守る事がみんなの命を守る事に繋がる。北秋田市の小学生が大地震を想定した地震訓練で、災害に備える意識を高めました。

揺れが落ち着いた所で、口元をハンカチで抑えグラウンドへと向かう子どもたち。避難訓練は、大きな揺れの後家庭科室で火災が起きた想定で行われました。旧合川南小学校など4つの小学校が統合して出来た合川小学校では、日本海中部地震が起きた5月に毎年、避難訓練を行っています。おさない、かけない、喋らない、そして様子を見に行くなど戻らない事が避難する際の鉄則です。頭文字を取ったこの「おかしも」を守りながら、全校児童145人は4分ほどで避難を終えることが出来ました。訓練を重ねる毎により速く避難できるようになっているそうです。訓練の後は、日本海中部地震について学ぶ防災集会です。日本海中部地震の津波被害について、遺族や救助活動を行った人から直接話を聞き災害から命を守る講話を行っている澤木法子さんも講師に招かれました。集会の終わりには13人を偲び黙祷が捧げられました。日本海中部地震を風化させない。子どもたちは15日、旧合川南小学校にある慰霊碑を清掃し、改めて命の大切さを考えます。