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風車事故で住民に不安「前日の点検で異常なし」も「点検が万全と思っていたことが過信だった可能性も」

2025年05月04日 19時54分

秋田市で風力発電の羽根が落下した事故について、目視での点検をした翌日に事故が起きていたことがわかり、住民からは安全性について不安の声も聞かれました。

2日、秋田市新屋町の新屋海浜公園で風力発電の風車から羽根が落下しました。羽根の近くでは秋田市新屋元町の宍戸敬さん(81)が倒れているのが見つかり、その後死亡が確認されました。警察が羽根の落下と宍戸さんの死亡との関連を調べています。

(宍戸さんの家の近所の人)
「怖いですね、原因がわからないので」

宍戸さんをよく知る近所の男性は、風車の点検をした翌日に事故が起きたことについて疑問を抱いていました。

(宍戸さんの近所の男性)
「点検を風車を止めてしっかりやっていたら、羽根が折れて(落下する)ことはなかったのではないか」

風車を設置した「さくら風力」の盛高社長は3日の取材で、3月に実施した法で定められている点検でも問題はなかったとしながらも、「点検が万全だったと思っていたというところが、過信であった可能性が高いと考えている」と話しています。